I.H. Magazine
INTERVIEW NO.3

「いつまでも「ほんまもん」で
        あり続けたい」

いづう 佐々木勝悟

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【会社概要】
社名「株式会社いづう」
屋号「いづう」
天明元年(1781年)創業。

【いづうと鯖寿司について】
初代である「いづみや卯兵衛」の名をとって屋号を「いづう」と
致しました。古来、福井県若狭湾で採れた鯖を洛北の
険しい鯖街道を人力を頼りに京都まで運ばれてきました。
この鯖を使った鯖寿司は京都の町衆がお祭りなどのおめでたい
「晴れの日」に好んでいただく風習がございました。
初代「いづみや卯兵衛」はこれに着眼し、
寿司づくりのプロとしての技術を注ぎ込み吟味した材料を贅沢に
使うことによって、鯖姿寿司の商品化を実現し、
古伊万里や食籠などの器に盛り付け、
お茶屋様への仕出しとしてお持ちしたことが始まりです。

【プロフィール】
佐々木 勝悟
1978年7月27日生まれ。大学を卒業後、
小鯛雀寿司すし萬で修業を積み、関西寿司の基礎を学ぶ。
2004年からは「いづう」の若主人として板場に立つ。
京名物百味青年会や京都料理芽生会などに所属。
2017年5月株式会社いづう代表取締役社長就任。
現在は、郷土寿司研究家としても活動中。

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幼い私に父が鯖寿司を一口
くれた時の味

伊崎屋半兵衛:お久しぶりです。本日はよろしくお願いいたします。

佐々木勝悟 :こんにちは。おせんべいや伊崎屋半兵衛ブランドの話を聞いて楽しみにしていましたよ。

半兵衛   :ありがとございます。京都の歴史に恥じぬよう精進いたします。

佐々木勝悟 :いえいえ、知っている方がはじめたので、興味をもってサイトを拝見させていただきました。

半兵衛   :実は私も予習させていただいたのですが8代目を襲名されたのですか?

佐々木勝悟 :はい。2年前くらいに継がせていただきました。

半兵衛   :家督を継ぐにあたって葛藤や悩みなどはありませんでしたか?

佐々木勝悟 :全くありませんでした。祖父や父もそうだったようにそうなるものであると信じていました。
       私自身も幼い頃からお店を遊び場として育ってきました。今でも印象深いのが、
       幼い私に父が鯖寿司を一口くれた時の味です。幼い私にも本当においしく感じました。
       その時より後を継ぐことが目標でありスタートであると
       自分自身に位置付けてきたような気がします。

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いつまでも「ほんまもん」で
あり続けたい

半兵衛  :素晴らしい原体験のもとに気持ちを醸成されたわけですね。
      御社に関してはたくさん商品のある中で特に鯖姿寿司のブランディングが高いように思いますが、
      今まで、そして今後の展開はどのようにお考えでしょうか。

佐々木勝悟:確かに私たちは230年前から鯖姿寿司を中心に展開してきた事業です。
      厨房の仕組みからそこを中心にしているといっても過言ではない。
      「鯖寿司のいづう」と、呼ばれていることに誇りを感じています。
      漁獲高の問題で鯖や昆布が仮に半分の流通量になったとしても、私たちは包装紙に
      「日本一の鯖姿寿司」と記載している以上、おいしい鯖姿寿司を提供し続けてまいります。
      京都の食文化の一端を担う立場として肝に銘じているところです。

半兵衛  :なるほど。それでは、京都ブランドという言葉を聞くようになり随分時間がたったような
      気がしますがそこに関してはどのような所感をお持ちでしょうか?

佐々木勝悟:私たちはいつまでも「ほんまもん」であり続けたいと思います。
      中には400年500年と続けられている企業もあるのでそれがブランドとして
      成してきているような気がします。でも、代々その中身は親子で、一つの商品を大切にお客様に
      喜んでいただけるよう積み重ねてきたものが京都ブランドと呼ばれるものであるように感じます。

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革新とは、動き続ける、
という事

半兵衛  :伝統こそがブランドであると考えられているという事ですね。
      それでは革新というものは何とお考えでしょうか。

佐々木勝悟:動き続ける、という事ではないでしょうか。毎日本当にいろいろなことがあります。
      その都度その都度に皆で考えて、少しでも正しい方向に向かうという事です。
      綾鷹のCMのお話を快諾させていただいた理由の一つもそこにあります。
      ともすれば、敷居が高く感じられる業界を少しでも知ってもらいたいので動きました。
      大切なことは、譲らない、譲れないところは譲らずに、市場が変化を求めるところに柔軟に
      対応し動くことが必要であり革新と呼べるもののような気がします。

半兵衛  :今まで、230年間続けてこられて今後もお仕事に邁進される中で
      気を付けておられることはありますか?

佐々木勝悟:表現が少し難しいのですが、魂というか心を籠めることを忘れないという事です。
      空の入れ物は最初こそ見かけとブランドでうまくいってしまうこともあるかも知れませんが、
      そのような物は決して長続きしないと思います。

半兵衛  :歴史の重みを感じる時間をありがとうございました

佐々木勝悟:またお越しください。ありがとうございました。

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